2017年2月4日土曜日

行政書士試験では学べない!? 開業に成功するための考え方2選

「頑張って行政書士試験に合格し、いよいよ開業だ!!!」
 そんな貴方の事務所のウリはなんですか?

 ハッキリ言います。
 ウリも特徴もなく、資格だけで開業するなら貴方の事務所は廃業します。

 そんな貴方にウリを考える上で必要なことをお教えします。

1 気付く

<当たり前なことは見えにくい>


「貴方の住んでいる都道府県の良いところはなんですか?」

 警察経験者でもないのに「治安が良い」とか、他人の努力なのに「出身有名人が多い」とか、裏での会話を知らないのに「誰にでも優しい」とか、だと考える力が弱いです。

 しかし、多くの人はこのように噂程度の情報だけで、適切な意見が言えません。

「埼玉県には誇れるモノがない!ださいたま!」
「茨城県には納豆以外何もない!」
魅力度ランキングが発表されるたびに、この2県のやり取りは定番になっていますよね。

 何故か?
 それは【自分の身の周りのことは当たり前すぎて、見えなくなるから】です。


 しかし貴方は意識していないだけで、手を伸ばせばそこには魅力的な「当たり前なこと」が無数にあります。

 噂程度の情報しか考えられなかった貴方は、その「当たり前なこと」に気付けていないんです。
 これだけ見るとちょっとスピリチュアル的ですね。

 全然そのような意味合いではないので、例を一つ出します。

 衣料用洗剤アタックの昔のCMです。
 「夫にとって毎日白いワイシャツがあって当たり前。その当たり前がないと怒り出すんです!(そこで新しくなったトップ)」


 噂程度の情報しか思い浮かばなかった貴方は、ここでの夫のように【毎日白いワイシャツがある】と言う、当たり前になってしまった事に気付けていない状態なんです。


 これは決して当たり前ではなく、そこには、貴方のことを思ってくれる人がいます。
 そして、その人は貴方のためと思って毎日行動してくれるんです。
 これはとても魅力的なことです。

 しかし、貴方にとってそれは当たり前なことになってしまっているので、そんな魅力的な状態にすら気付けないんですね。

 このように「当たり前で、他の人では中々気付けないことに気付けるかどうか?」は、顧客の需要を考える上でとても重要な思考力です。


<顧客目線>

「貴方は、公務員出身の行政書士より上手くやっていける自信はありますか?」

 何で公務員出身者と比べるのか?
 それは、貴方より公務員出身者の方が行政書士の具体的な業務を知っているからです。

 行政書士試験に合格仕立て(又は受験中)の貴方は、具体的にどんな届出、許認可、補助金、制度等があるのか知っていますか?

「飲食店を開業する時の届出は全部で何が必要?」
「お祭りで露店を出店する時の届出は?」
「リアカーを引いて出店する時の届出は?」
「猟銃の許可は?」
「エアガンの許可は?」
「法人の設立で必要な書類は?」

これらの知識は、試験に合格するだけでは身に着きません。
しかし、公務員出身者は受理する方の業務として実際に行っていた人達です。

これを踏まえてもう一度考えてみて下さい。
「貴方は公務員出身の行政書士より、上手くやっていける自信はありますか?」


 どうでしょうか?
 このように質問すると多くの人は
「自信がないかも」となります。

 しかし、そんなことはありません。
 「業務を多く知っているかどうか?」の目線はサービスの供給する側の目線です。


<顧客にとって供給者目線は不快>

独立開業する時に、供給目線は自分本位な目線です。
 自分が自信のあることを売る目線です。

 しかし、相手にとってそれが必要ない場合、相手に不快な思いを与えるだけです。
 他にも依頼出来る状況の場合、一度不快な思いをさせたら顧客は二度と帰ってきません。

 あなたも受験生時代に経験はありませんか?
「私は行政書士試験に短期合格したので、色々と教えますよ!」と言って来て、不快なことしか言わない行政書士有資格者を。


<顧客は顧客者目線を求める>

顧客も同じです。
 顧客が求めているのは行政書士の経歴や能力の広さ・高さではなく、
「自分のもやもやしていることを明確にしてくれて、その解決に必要なことをしてくれる人」です。

 顧客は行政書士にこだわって求めているわけではなく、自分のモヤモヤを何とかしてくれる人を探しているだけです。

 つまり、モヤモヤを何とかしてくれるなら、貴方の高い経歴や貴方がどんなことを出来るかなんてどうでも良いんです。

 「私は試験に短期合格したから優秀です!」とか「公務員出身だから色々と出来ます!」とか、そんな供給側の目線ではなく「顧客がどのようなモヤモヤを持っているのか?」の顧客側の目線を持ちましょう。

 そして、そのモヤモヤに気付くためには、「当たり前」に気付ける能力が必要です。




 この「当たり前になってしまっていることに気付く」の目線は私特有のモノの一つです。

 私は新聞奨学生の時代には、顧客から人として扱ってもらえなかったため、色々と苦労したもので、その経験からの気付きです。

 今回の内容は一つの例示です。
 このように貴方色の事務所を是非目指して下さい。

 そうすればマイナンバー制度が導入されようと、行政書士にとって逆風だろうと、成り立たない仕事ではありません。


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